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子どもプログラムの考え方

民間スポーツクラブのジュニアプログラムは本当に社会のニーズを踏まえたモノであろうか?

従来のジュニアプログラム
特にスイミングスクールの場合

  • 商品は「泳法指導」であって、それ以上のものでもそれ以下でもない。
  • 指導カリキュラムの流れは水なれから競泳選手育成から始まった経緯から競泳4泳法(近代4泳法)から離れられない。
  • その一連の流れを進級基準によって管理しているに過ぎない。
  • スキル(技術)伝達能力の良し悪しが商品のレベルと考え、コンセプト(考え方)が見えない。
  • 30年以上の歴史の中で水泳の出来る子は増やした一方で、水泳嫌いもまた増やしている実態を把握しているであろうか。
  • 保護者の目先のニーズは「泳げるようになってくれれば」であるが、そこからのニーズの広がりを啓蒙していない。
  • 子ども達がワクワク感を持って来れる場所であり、保護者もそこに教育的価値を見出せるようなアプローチが少ない。

ジュニアプログラムで大切なこと

  • コンセプト(考え方)をアピール
  • 子ども達のワクワク感
  • 保護者への啓蒙活動(商品説明)
  • スタッフのワクワク
  • 保護者へのフィードバック体制
  • 地球環境保護・生命の尊厳・五感刺激
  • 子ども達の知的好奇心を刺激する
  • 入学説明会(商品説明会)実施
  • スタッフが楽しめる
  • 定期的な保護者へのコミュニケーションノート交換

ジュニアプログラムのコンセプトは
わくわく冒険隊(地球防衛隊)

  • 五感刺激による感じる力開発
  • 感じる力は創造力を開発
  • 自分で考え自分で行動する自立的生活能力の開発
  • 感じる力は知的好奇心(ワクワク感)を刺激する
  • 命の尊厳と感謝の心開発(しつけ)

ジュニアプログラムの構成

ジュニアプログラムの構成

カンガルークラブ
(乳幼児と保護者)
3歳までの脳への刺激は脳の習慣を作り上げると言っても良い大切な時期、この時期には何が出来たかより、どんな刺激を受けたかが大切なことから、五感刺激に重点を置く。
カンガルークラブとは乳幼児と保護者(乳幼児が信頼する大人であれば母親に限らず、乳幼児と共に参加できる。
クラブと言うことから時間や曜日は指定せず週に3~4コマ以上のレッスンにフリーチョイスで参加できる。
レッスンの内容はアクア(プール)、リズム(陸上)、親子ビクスなど
親自身も楽しめる内容も盛り込む。
4シーズンプログラム
(幼児~学童以上)
1年間を4つのシーズンに分けてスタイルの違う運動体験を提供する。
10歳までに神経系も含めた脳の発育・発達は大人のほぼ90%にまで成長する。そのことからも出来るだけ多くの運動のバリエーションを体験しておくことが大切であり運動による刺激は脳の活性化に大きく貢献する。
運動すること自体を嫌いな子は殆どいない、しかし、大人から強制されるようなスタイルは子どもを運動嫌いにする危険性を持っている。その意味で運動への好奇心を引き出し、育てながらの運動環境を提供していくことが大切。
例えば海への好奇心によって泳ぐことや潜ることの技術を習得させる。
スキンダイビング
(エコ・プログラム)
4シーズンプログラムからより進んだ専門性を追求するためにスキンダイビングの技術をフィン・マスク・シュノーケルの巧みな活用に仕方を習得し、大自然の海での海洋実習や水族館での勉強会を実施する。
この海によって自然を学ぶと言うことは地球環境保護の重要性を理解するための環境教育であり、エコロジープログラムである。
プールや海での活動は常にバディー(2人1組)によるものであるため、バディーの相手を思いやり、お互いに安全を確認し合いながら進められるため人間関係能力の重要性を知る。
ボールゲーム
水泳やダイビングだけでは経験出来にくい運動体験がボールゲームである。ボールを投げる、受ける、打つ、蹴るなどの動作は勿論、飛んで来たボールに素早く反応し、次の動作を予測しながら、今の動作を行うと言う、反応速度や洞察力をトレーニングする脳と神経系への刺激もまた大切な体験である。
このボールゲームは水中で行うことを基本としているが、スペースに余裕があれば陸上(トレーニングルーム等)を利用して、フットサルやバスケットボールを行っても良い。
水中でのボールゲームはウォーターポロ(水球)に限定せず、ドッジボールやハンドボール、バスケットボールなど、器具や使えるプールのエリア、泳力や年齢に応じて工夫しチームワークも狙いとする。
レーシングスイム
(競泳)
競泳というスポーツ(ゲーム)を楽しむことを重点におく。しかし、幼児の時期にむやみに競争させることは無意味であるので、その子の精神的発達を見極めることを注意したい。
競泳4種目を綺麗にカッコよく楽に泳ぐことにから始め、距離を徐々に伸ばしていくことは客観的に自分の能力を知ることが出来き、新たなモチベーションを沸き立たせる。
この4泳法を習得していく順序も、従来の形にこだわらず。その子のモチベーションを高めることを重視した順序をスタッフは見極めることが大切である。
セイフティスキル
(ライフセービング)
スミングスクールに通う子どもは増えても、毎年の水難事故で死亡する子どもの率は殆ど減っていない現状。これは水面近くを泳ぐクロール背泳ぎなどの競泳4泳法の習得だけでは水難事故防止には繋がっていないことを多くの人や水泳関係者でさえ知っていない。
おぼれると言うことはパニックになるからであり、初めての環境に遭遇した時にパニックになる。その為には着衣での水泳や潜ったり、静かに長く浮いたり、水中で回転したり等あらゆる状況でのボディーコントロール体験と強化が必要である。
ジュニアライフセーバーや人工呼吸などのCPRの勉強をすることは命の尊厳や生きていることへの感謝を学ぶ。

まとめ

この様にコンセプトとプログラムを連動させていくが、コンセプト(目的)があってその実現のための手段がプログラム(指導内容)であることの共通理解(保護者・提供者)が何よりも大切であり、そこが解ればプログラムは1年単位で創意工夫をこらした内容に出来る、ここで説明したのはあくまでも枠組みの解説でしかない。
この事業は文部科学省からも教育委員会からも通産省からも何の制約も指導もない。自分達で自由にコンセプトもプログラムも指導の順序も全て、自分達で創り上げることが出来る。
21世紀を担う子ども達を20世紀と同じ考え方でプログラム提供していてはいけないと言うことは確かなようです。

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