はじめに
不景気にもかかわらず、全国的に成人のスポーツクラブ(フィットネス)に入会する人が増えている。
しかし、一方では子どもスイミングスクールの会員数が減少しているこのことから、国民全体の参加率は10年前の3%と変っていないという状況でしょう。
このことによって、この業界(スイミングも含むスポーツクラブ業界)では大きく勝ち組と負け組みが明確になってきている。
このライン(線)を引いた時、ひとつの傾向が見える。
それは子ども中心のスイミングスクールから、スポーツクラブへと業態を変更する際にいかに運営側が意識改革をできたかどうかがその線を引いている。
現在のスポーツクラブ経営者の多くが過去にスイミングスクール経営者であった。子どもの多い地域に室内温水プールを作れば、スクール生(子ども中心)は新聞折込チラシで簡単に集った。そんな時代の成功体験を今も引きずり、意識改革ができていないクラブは必ず負け組みに入っている。
この意識改革とは、「スクール業」から「サービス業」への変換である。それは必ずしもスポーツクラブに変らなければならないと言うコトではなく、スイミング(プール)という業態はそのままでも、スクール(学校)からクラブ(サービス業)へと変換することである。
その視点にさえ経営者はじめスタッフが変ることによって、建物への疑問、プログラムへの疑問、システムへの疑問が湧いてくる。
問題は視点である。スイミングスクールの先生の視点ではなく。子どもを持つ親の視点、子ども自身の視点、美容と健康のために入会しようと思う成人の視点。
そのように少し視点を変えれば必ず「勝ち組」クラブになれる。
時代が求めているクラブとは何なのか?潜在的に眠る欲求は何なのか?それが解明できれば益々この業界は発展する。それを一緒に考えていきましょう。
- スポーツ・ザ・ディア フィットネス研究所
- 代表取締役 小林 通